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当たり・ハズレ? それとも?
 

当たり・ハズレ? それとも?


昔からよく言われているのがクルマの当たり・ハズレ。
ほかのクルマより調子が良いとか速いとか、多かれ少なかれクルマには個体差があるワケで。
誰だって出来の良い車両にめぐり合いたいと思いますが、何をもって当たりと判断すべきなのか。
チューニングを行う上でも気になりますよね。
今回はこのあたりのホントのところ。


忘れがちなのでまず最初に書いておきますが、スバル車はアプライドモデル ( 年改 ) の違いによってクルマの性格がガラリと変わる場合があるって事ですよね。
例えば、フルモデルチェンジしたばかりの A 型と、熟成した F 型は同じように比べてはいけません。

これはあくまでも私の個人的な意見ではありますが、A 型はクセがあってアピール度の強いヤンチャな性格のモデルが多く、年改を重ねて熟成が進むと色々と洗練されたマイルド感の強いモデルになる傾向があると思います。
どちらにも一長一短あって、どちらが良いかなんて一概に決められませんし、それこそ好みによって左右される問題でしょう

なので、この違いをしっかり頭に入れた上で比べるのが当たり・ハズレの正しい判断方法です。

自分の求める方向性に合ったクルマを選ばないと、本当は当たりの車両でもハズレに感じてしまう事だってあります。
チューニングとはクルマの長所を伸ばし欠点を補うことですから、求める方向性とクルマの資質の擦り合わせはとても重要です。



次に注意すべきなのは、実はクルマの個体差ではなく、乗り手の問題もあるって事。
これはどういう事かと言いますと、乗り方の違いで ECU の自己学習の差が出て乗り味も変わって来る場合があるんです。

メリハリ良くスムーズな運転を心がければ ECU は良い自己学習を行って自然と調子が良くなりますが、エンジンに無茶な負荷をかけ過ぎればエンジン保護の方向へと働いてパワーは抑えられてしまいます。

また、「 アクセルペコペコ 」 なんて言葉があるように、スバル車の電子スロットルには少々変なクセがあって ECU の自己学習が上手くいってないと妙に乗りにくかったり加速が悪くなったりする事があります。
( アクセルペコペコ → ご存じない場合はググって下さい (^^ゞ )

「 このクルマはハズレかな? 」 と感じていても、ECU リセットや自己学習のやり直しで凄く変わったというお話は沢山ありますからね。



そしてこれが最も大事なことだと思いますが、どんなに出来の良い当たり車両であってもメンテナンスをしっかりやらないとダメってこと。
特にチューニングをすれば当然メンテ周期は短くなります。
オイルやフィルターなど、こまめに消耗品を交換して各部の点検も怠ってはなりません。

仮に、新車の時は当たりじゃないと思っていたクルマでも、正しくメンテを続けることで何年か経ったあとに 「 極めて劣化の少ない極上車 」 という当たり車両になる事だってありますよ。
むしろ経年変化が起きてからのほうが個体差が大きくなるから、メンテはこまめに欠かさず行うことをお薦め致します。


備考

記事掲載日 : 2020/11/09