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TGV ( タンブルジェネレーターバルブ ) について
 

TGV ( タンブルジェネレーターバルブ ) について


巷では EJ20 エンジンの持病のように言われている TGV ( タンブルジェネレーターバルブ ) の不具合。
TGV とは簡単に言ってしまえば、始動・暖気時などにインテーク内で作動する機構の事で、始動性向上や始動直後の排ガスをなるべくクリーンする役目を担っています。
今回はこの TGV についてのホントのところ。


TGV が不具合を起こすとエンジンチェックランプが点灯しますが、この症状が出始めるとパーツを新品交換しても治らないと言うケースが多発。
特に VAB の F 型の新車からフルノーマルでも発生する事があり、ネット上でもこのお話をよく目にするようになりました。

このエラーが出やすい環境としては、サーキットなどでのスポーツ走行。
また、街乗りでも中 〜 高回転域を使ったり、ブリッピング多用などでも起こりやすいと聞いた事があります。

これらに関して共通するのは、おそらくエンジン温度の上昇でしょう。
一定以上に上昇すると発生しやすくなるのかも知れません。
その証拠に TGV エラー対策ではリプロと共に遮熱板設置などの熱対策が効果的と言われています。


…では、そもそも TGV エラーとは何が原因??。。。
ECU に問題がある? それとも TGV そのもの?

当サイトでは フラッシュエディター特別仕様版 を販売している関係上、この手のご相談は頻繁にお受けしています。

これは あくまでもお受けした相談の 「 統計上 」 のお話 ですが、TGV エラー発生件数の多さは以下のようになっています。

1位 VAB-F 型 ダントツです
2位 VAB-D 型
3位 VAB-B 型

不思議な事に A ・ C ・ E 型は TGV に限らず相談そのものが他のアプライドよりも少な目です (^^ゞ
また、新しいほど発生しやすいのも気になるところですね。

ちなみに、F 型は E 型と全く同じ ECU-ID なのにも関わらず、F 型がやけに多いのも気になります。
このことから、ECU 自体には全く問題が無く、TGV 側の問題である事が推察出来ます。
TGV を新品交換しても治らないケースがある事から ECU を疑いがちですが、同じ ECU でも発生しない車両が多数存在する以上、基本的に ECU は無関係と言えるでしょう。
リプロは根本的な治療ではなく、エラーを出しにくくするための対処療法と言ったところでしょうか。


なお、TGV エラー対策の決定打は、TGV レス化です。
エラーの原因となる TGV そのものを排除する方法ですね。

ただし、レス化した場合は ECU の書き換えが必須。
レス化に合わせて ECU 内のエラー検出部分も無効化しなくてはなりません。

フラッシュエディター特別仕様版 では、レス化の対応も受け付けております。
チューニングの際に TGV でお困りの場合は、ご相談頂ければと思います。


備考

記事掲載日 : 2021/10/14