「 第3話 」 が、AVC−R を使ってない方には判りにくい内容であったために、
「 第4話 」は、記事を読む上での ” 解説編 ” となりました。
そして、今回の 「 第5話 」 は、各状況に合わせての ” セッティング解説編 ” です (^-^)v
初期の時 → 自己学習後 → 更に高度なセッティング
と言うように、各状況に沿ってセッティング方法をまとめておきました。
★ セッティング時の注意点!
どんなにブースト圧を上げたり、立ち上がりレスポンスを良くしても、
すぐに体が慣れてしまい、体感しにくくなります。(笑)
ですから体感でセッティングするよりも、アナログのブースト計を見ながら
針の動くスピードを見て憶えて、それを基準にセッティングを進めましょう!
★ 改造やセッティングは、ご自身の責任の範囲内で行って下さい。
なお、公道では交通ルールを守り、安全運転してくださいね(^^ゞ
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▼ 具体的なセッティング例 |
■ 初期のセッティング
まずは、最低でも4速全開で走れる場所へ行きましょう(笑)
4速3000回転で巡航し、3000回転→7500回転ぐらいまでフルアクセルで加速させられる
ぐらいの長い直線があって、広い道路が望ましいです。(笑)
くれぐれも一般道ではやらないように!(爆) 危ないです。(^^ゞ
初期セッティングは、3速と4速を使って、3000回転巡航からフルアクセルで加速させます。
この加速中の状態をみて、適切なセッティング値へと変更を加えてやります。
具体的には、下記のように状況にあわせて各数値を変更させてやりましょう。
なお、このセッティングで目標のブースト圧付近にキープできるようにします。
これをキチンと行わないと、自己学習が上手く進みません。(^^ゞポリポリ
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【 設定したブースト圧まで上がらない 】
レプリミットまで踏んでも設定した目標のブーストまで
上がらない場合は、DTY値が低いためです。
DTY値を上げて見ましょう。
なお、最初の内は、10ぐらいずつ上げたり
下げたりして様子をみてみましょう。 |
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【 設定したブースト圧より、かかりすぎる 】
設定した目標を超えてしまい、設定値まで戻らない
ような場合は、DTY値が高すぎるのです。
DTY値を下げましょう。
私のGDBの場合は、DTY値60ぐらいで安定しました。 |
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【 ハンチングが起きる 】
アクセルを一定開度に保っても、ブーストが上下して
安定しない場合は、フィードバックスピード値が
高すぎるせいです。下げてみましょう。
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【 ブーストがタレる 】
高回転域やフルブーストが長くなるとタレる場合、
フィードバックスピードを上げてやりましょう。
とりあえず6ぐらいに上げておけば、タレるような事は
ないようです。( 個体差はあると思いますが・・・ ) |
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■ 自己学習が進んできたら.....
自己学習は、アクセル開度が85%以上で目標ブースト圧付近で安定している時にだけ行われます。
ですから、初期セッティングを行ったあとは、なるべく直線が長くて安心してアクセルを踏めるような
場所で思いっ切りフル加速させてやると良いようです。(笑)
ちなみに都内に住んでる私の場合、一般道を普通に走らせているだけでは、全く自己学習を
しませんでした。(^^ゞポリポリ ( 当たり前か(笑)・・・・ )
自己学習が進んでくると、DTY値がエンジンの各回転域ごとに調整されるので、
それによって、各ギヤでの走行 ( ブーストのかかり具合 ) に変化が出てきます。
そこで、各ギヤごとに微調整を加えてやって、性能をフルに引き出してやりましょう。
また、自分の好みに合わせたフィーリングを得たい場合なども、各ギヤごとに微調整を行い
自分の理想に近づけてやると良いでしょう。
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【 立ち上がりを速くしたい 】
スタートデューティー値を上げるとブースト圧の
立ち上がりが速くなります。
ただし上げすぎるとオーバーシュートが起きる確率も
高くなりますので、適度に上げてやりましょう。
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【 オーバーシュートさせたい / 抑えたい 】
わざとオーバーシュートさせたい場合は、
スタートデューティー値を高くしてやります。
逆に抑えたい場合は、マイナス側の値にしてやると
立ち上がりがマイルドになります。
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【 1〜2速の時だけ目標ブースト圧まで上がらない 】
低いギヤはブーストがかかりにくいので、
高いギヤでは目標値に届いても、1〜2速では
目標に届かない場合があります。
このような場合は、スタートデューティー値を
大きく上げて、わざとオーバーシュートさせて
目標値まで届くようにしてやります。
この時、フィードバックスピード値も上げて
1度上がったブーストをタレさせないようにしてやると
上手く目標値をキープできます。
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■ さらに突っ込んだセッティング
さあ、ここからが 「 必殺・必勝セッティング術 」 です。(爆) ( 何を殺して何に勝つのやら・・・(笑) )
AVC−R の特殊能力 を使って、ターボ特性を変化させる方法をご紹介しましょう。
この必殺・必勝セッティングが可能なのは、数あるブーストコントローラーの中でも
AVC−Rだけでしょう!
方法としては、エンジンの各回転数別の目標ブースト圧を変化させて、
さらに各ギヤ別にスタートデューティー値を調整し、立ちの鋭さやターボの伸びの
味付けを行うのだ!
ターボのかかり具合に 「 クセ 」 を与えてやる事で、例えば、
・ 特定のコース( サーキットなど )で、そのコースに合わせたターボ特性を得る。
・ 自分の走りの 「 クセ 」 に合わせて、ターボ特性を自分好みのフィーリングにする。
などの、自分のインプレッサだけのオリジナルなターボ特性が得られるワケだ。
無論、クセを与える事で、オールラウンド向きではなくなるが、AVC−R では2通りの
セッティングを記憶できるので、その1つはホームグランド用のセッティングをしても
面白いだろう。
※ AVC−R では、「 セッティングA 」、「 セッティングB 」 の2通りのセッティングが可能。
「 A 」 のほうはメインで使ってオールラウンド向きに、「 B 」 のほうはホームグランド用に
クセを与えてセッティングしてやると実用・実践的だと思います。(^^ゞ
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効果 :
・ 低回転域のオーバーシュートを抑える
・ ブーストの立ち上がりを速くする
・ 中〜高回転域で、ドカーンっと伸びる
セッティング方法 :
回転数別の目標ブースト圧セッティングで、
低回転域を低めにセット。
その代わりにスタートデューティー値を上げて
オーバーシュートぎみにする。
( 目標値を低くしてあるので実際のオーバーは無い )
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効果 :
・ 中回転域でのオーバーシュートを抑える
・ パワーバンド領域では安定感を強調
・ 低回転域はキビキビとレスポンス良く
・ 高回転域で、ドーンッとパワー感
セッティング方法 :
回転数別の目標ブースト圧セッティングで、
低回転域をちょっとだけ低めに、中回転域は
もう少し低めにセット。
その代わりにスタートデューティー値を上げて
オーバーシュートぎみにする。
( 目標値を低くしてあるので実際のオーバーは無い )
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▼ 現在までのセッティング ・ 学習状況 |
現在までのセッティング状態と、自己学習状態です。(^^ゞ
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■ フィードバックスピード( 上の写真:左 )
1速:9 2速:7 3速:6 4速:6 5速:6
■ ギヤ別学習設定( 上の写真:左から2番目 )
全て自己学習あり。( 既定値のまま )
■ スタートデューティー( 上の写真:右から2番目 )
1速:+30% 2速:+20%
3速:+5% ( 前回0% ) 4速:+2% ( 前回0% ) 5速:+1% ( 前回0% )
■ オーバーシュート状況( 上の写真:右 )
設定値 1.2 に対して、1.26 。 コンマ6のオーバーシュート。(^^ゞ
ただし、これは低いギヤで起きています。( 1〜2速のスタートデューティー値の上げ過ぎか(笑) )
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■ エンジン回転域別の自己学習状況( 上の写真 )
ブースト圧は、1.2で固定。回転域別の設定は無し。
3000回転では、DTY 値が 前回 「 48 」 → 今回 「 48 」 変化なし
3500回転では、DTY 値が 前回 「 48 」 → 今回 「 48 」 変化なし
4000回転では、DTY 値が 前回 「 48 」 → 今回 「 48 」 変化なし
4500回転では、DTY 値が 前回 「 51 」 → 今回 「 51 」 変化なし
5000回転では、DTY 値が 前回 「 57 」 → 今回 「 55 」 −2
5500回転では、DTY 値が 前回 「 59 」 → 今回 「 59 」 変化なし
6000回転では、DTY 値が 前回 「 63 」 → 今回 「 65 」 +2
6500回転では、DTY 値が 前回 「 70 」 → 今回 「 70 」 変化なし
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▼ まとめ... |
これでパワーとレスポンスを得るための 「 パワーセッティング 」 は、
ほぼマスター出来たと言えるでしょう。(^^ゞ
私の AVC−R も自己学習が進み、前回と比べてみると、各回転域の差が平均化してきました。
そこで次回の 「 第6話 」 では、キビキビとレスポンスを良くさせながらも、
燃費の良い 「 エコノミー・セッティング 」 を行おうと思います!
AVC−R は、「 セッティングA 」と、「 セッティングB 」 の2通り記憶できますので、
次回は 「 セッティングB 」 のほうのセッティングとなります。
お楽しみに〜
次回へと続く。。。。 (^-^)ノ
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