▼ では本題のセッティングを開始! |
【 セッティング開始前 ・ ノーマルECUの空燃比 】
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では早速、本題であるセッティングに入って行きましょう。
上のグラフは、ノーマルECUの時の空燃比グラフです。( 右側のグラフ )
計測結果は、メチャメチャ濃いです。(^^;; ヒヤアセ
※ グラフは上に行くほど薄く、下に行くほど空燃比が濃い。
※ 上のグラフでは、計測範囲の10.0を超えて、メチャ濃い状態(笑)
無論、この濃いめのセッティングがノーマルECUの安全マージン部分である事は
言うまでもないですね。
しかし、エンジンの健康にとっては、決して良い状態とは言えないのが事実です。(^^ゞポリポリ
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【 セッティング開始 ・ ブースト圧 0.6〜7 での空燃比 】
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まず、ブースト制御無し状態( ブーストコントローラーOFF ) で基本セッティング。
ノーマルの状態では、濃すぎるので、安全マージンを充分に残しながらも
エンジンにとってベストな空燃比へと変更してやります。
逆に、ノーマルECUは点火時期が早く、パワーを上げて行くとノッキングの危険性がありますので
点火時期の進角を遅らせて安全性を格段に向上させてやります。
進角を遅らせると、MAX パワーは落ちますが、安全性が高くなるのと、
低回転域のピックアップがよくなり、フィーリング的にも乗りやすさがアップします。
燃調はエンジンの望む濃さに、点火タイミングは安全性優先で遅らせる。
これがどうやら、 ” ECU安心チューニング ” のキモのようですね!
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【 ブースト圧 0.8 】
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■ 最高出力 276.4 PS 最大トルク 32.5 Kg/m
ブースト圧を徐々にかけ始め、燃調・点火タイミングの微調整を繰り返します。
コンマ1ずつブースト圧を上げながら、燃調マップを調整して行くのは大変な作業です。
一般的なショップの燃調セッティングでは、ここまで細かくやりません。
ってゆーか、ダイノパック式シャーシダイナモで細かくデータ取りしなければ、
ここまで細かく調整して行くことは不可能でしょう。(^^;;
その結果として、GDB的にはブーストがあまりかかってない 0.8 で、
カタログスペック値に迫る 276.4 PS も出ちゃうワケです。(笑)
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【 ブースト圧 0.9 】
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■ 最高出力 303.4 PS 最大トルク 34.5 Kg/m
ブースト圧 0.9 で、300馬力オーバー (^^;; ヒヤアセ
いったいこの先、どーなっちゃうの?! って感じですよね(爆)
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【 ブースト圧 1.0 】
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■ 最高出力 317.1 PS 最大トルク 38.1 Kg/m
さすがにブースト圧 1.0 だと、グイッとパワーが乗ってきますね。
この時点で、S202のカタログスペック( 320PS )と同等なのは凄いっす!!(笑)
安全性アップのために点火時期はノーマルよりも遅くセットし、
S202のブースト1.3より低い1.0で、この数値が出れば文句ないですよ!
グラフ曲線がややきついカーブとなってきましたので、更に微調整を加えて次の1.1へ!
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【 ブースト圧 1.1 】
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■ 最高出力 335.4 PS 最大トルク 39.7 Kg/m
ブースト圧 1.1 で、335 PS は、圧巻ですね〜!! (;^_^A アセアセ
トルクも太くなってイイ感じです!!
フロントパイプ交換無し & 純正形状のエアクリ で、ここまで出せるとは驚きです!!!
ただし、エアフロ容量的にはこれが限度のようです。
エアフロ信号がMAX になっているので、これ以上のパワーを出すのなら
エアクリ形状を変えるか、大容量エアフロに交換するしかないようです。
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【 ブースト圧 1.2 】
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■ 最高出力 334.3 PS 最大トルク 40.7 Kg/m
エアフロ信号が限界まで来ているので、ここから先は安全性優先で、
これ以上は無理にマップを書き足さず、マップのつながりを微調整。
ブースト圧 1.1の時よりもパワーは約1馬力ほど低くなりましたが、
この削った分で全体に余力を持たせています。
これにより、パワーカーブもトルクカーブも、とても滑らかな曲線になりました。
大事なのは無理矢理パワーを絞り出す事ではなく、エンジンのコンディションを良くする事が
目的であり、それによって安心感を得るためのセッティングですからね(笑)
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