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HKS 製 ファン コントローラー
 
 ▼ HKS製 ファン コントローラー
 
  
 
 段々と涼しい季節になって( 現在10月初旬 )、エンジンにとっても、コンディションの良い季節と
 なってきました。
 
 ・・・・で、何で涼しくなってきてから冷却系( ファンコントローラー )なのよ?
 
 と、思われる方々も多い事と思いますが、この季節だからこそ、冷却系に目を向けたい!
 
 
 涼しくなって来ると、エアコンを使わなくなってきますよね?
 
   エアコンを使う = ラジエターファンが常時回転してます。
   エアコンを使わない = ラジエターのメインファンは、水温が100℃ 近くに上がるまで回りません。
 
 そうなんです、もうお気付きですよね。(^^ゞ
 後付けの水温計を付けている方々にとって、水温が100℃ 近くまで上がる、
 あの、見た目にも悪く、精神衛生上とっても良くない季節の到来なのです(笑)。
 
 ワシのGDBは、AVC−R や、F−conS の装着で、パワーも ドカ〜ンッ と上がったから、
 冷却系には充分に気を付けたいところなワケです・・・・ 
 
 ▼ ノーマル状態 【 エアコンが ON の時 】
 【 夏場 】
 
  だいたいメーター読みで、92℃ 前後をキープしてました。
 
 【 今ぐらいの時期 ( 10月 ) 】
 
  87〜90℃ ぐらいをキープしています。
 ▼ ノーマル状態 【 エアコンが OFF の時 】
 メーター読みで、98℃ あたりからメインファンが回り始めます。
 
 ファンが回り始めると、どんどん水温が下がり始め、
 メーター読み 92℃ 前後でファンが止まります。
 ファンが止まった後も、惰性(?)で 86〜88℃ ぐらいまで
 水温が下がります。
 
 エアコンを入れてない時は、ノーマルの場合、
 このように上がったり下がったりを繰り返しています。
 
 っつーわけで、エアコンが ON 状態の時のように、もう少し低い温度でも
 ファンが回り続けてくれれば、水温を安定させる事が可能と判断。(^^ゞ
 
 
 ファンさえ回ってくれれば、回ってない時と比べて最大温度差が 10℃ もあるんだからね!
 
 そこで、登場するのが 「 HKS 製 ファン コントローラー 」 !!
 
 
  ※ HKS製を選んだ理由は、F-conS との相性を考慮した結果。
 
    ファン コントローラーは、ECU配線に割り込ませてファンを制御します。
 
    電子系のパーツは、誤動作などが怖いから、同メーカーで統一するか、
    実績のある組合せ、または、技術力と実績のあるメーカー品を選ぶのがキモ。
 
 
 
 
 ★ 改造やセッティングは、ご自身の責任の範囲内で行って下さい。
   なお、公道では交通ルールを守り、安全運転してくださいね(^^ゞ
 
 
 ▼ 取付け
 
 ファンコントローラーの配線は、ECU の配線に接続します。
 
 ECU の取り出し方は、AVC−R の取付けページ を参考にして下さい。
 
 
 ▼ 余談ですが、、、、
 
  
 
  私のGDBには、F-conS を装着したため、ECU 配線は ECU のカバーを外すだけで
  出てきます。(^^ゞ  作業がちょっとだけラクだったりします。(笑)
 
 
 ● 配線の接続方法
 
  ファンコントローラーには、付属でギボシ端子が入っていますが、私はこれを使わずに
  スプライス( 圧着端子 )を使って接続しました。( このほうが電気抵抗が少ないと判断 )
 
   ※ ECU配線は切断せずにコードの途中で剥いてやり、そこへスプライスで圧着します。
 
   ※ コードを剥く場合、コードに沿ってカッターを入れて縦割りしてやると、剥きやすいです。
 
   ★ 配線の接続は、間違えないように、慎重に行って下さい!
  
 
 
 ↑ ECUを外して、手前に引き出したところ。( 上の写真:左上 )
 
  ECUには、合計5個のコネクターが刺さっています。
  左から、( B84 )、( B137 )、( B136 )、( B135 )、( B134 )コネクターと呼びます。
 
   ※ この呼び方は、スバルの整備解説書に準拠した呼び方です。
 
  ★ 下記の配線図は、GDA・GDB用( DOHC ターボモデル )です。
    グレードによって、配線は違います。要注意です。(^^ゞ
 
  ( 2007.07/12 部分修正 )
 
  
【 B84コネクター 】 31極
1 2 3 4 5 6 7   8 9
10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21
22 23 24   25 26   27 28 29 30 31
 
 7 または 8 ( 黄/青 ) ・・・ IG電源  ← ファンコントローラー配線 【 赤色 】 を接続
 
14( 白/青 ) ・・・ ラジエターファン1  ← ファンコントローラー配線 【 灰色 】 を接続
 
25( 緑/赤 ) ・・・ ラジエターファン2  ← ファンコントローラー配線 【 緑色 】 を接続
 
   
   【 注意! 】
   
     富士重工が発行している電気配線図集をみると、14番は 「 RL ( 赤/青 ) 」、
     25番は 「 YR ( 黄/赤 ) 」 と書いてありますが、実際は下の写真の通り、
     14番=WL( 白/青 ) 、25番=GR ( 緑/赤 ) が正解です。(^^ゞ
 
     
     
   
 
【 B135コネクター 】 28極
91 92 93   94 95 96 97 98 99
100 101 102 103 104 105 106 107 108 109
110 111 112 113 114 115   116 117 118
 
101( 黒/黄 ) ・・・ 水温センサー  ← ファンコントローラー配線 【 橙色 】 を接続
 
   
   【 注意! 】
   
     HKS の説明書に、GDB型の場合は B137コネクターの55番 が水温センサーと
     書いてありますが、これは間違いですね。(^^ゞ  55番はエンジン回転信号です。
   
 
【 B134コネクター 】 22極
121 122   123 124 125 126 127
128 129 130 131 132 133 134 135
136 137 138 139 140   141 142
 
127( 緑/黄 ) ・・・ 車速センサー  ← ファンコントローラー配線 【 茶色 】 を接続
 
 
 ファンコントローラー側の余った配線 「 白色 」 「 青色 」 「 黒色 」 を1つにまとめて
 ボディーアースしてやれば、配線接続作業は完了です。(^-^)v
 
 
 ▼ セッティング
 
 【 注意! 】
 
  ファンを回す温度設定をする場合は、エンジンが止まっている状態で行ないましょう!
 
  設定中はファンのコントロールが OFF状態 になります。
 
  ファンが回らず、水温がどんどん上がってしまいますので要注意です。 
 
 
 ■ セッティング方法
 
  GDB型は、サブ・ファンと、メイン・ファンの2つのラジエターファンがあります。
  この2つをノーマルの作動開始温度よりも下げてやり、なるべく水温を低く保ってやるワケです。 
 
  ※ 備考 : ↓ 設定モード時は、表示が赤 になります。( 普段は青色
 
 【 センサータイプの設定 】
 
  スバル車の場合は、「 5 」 です。
 【 サブ・ファンの作動開始温度の設定 】
 
  とりあえず、85℃ にしてみました。
 【 サブ・ファンの作動終了温度の設定 】
 
  80℃ に設定しました。
 【 メイン・ファンの作動開始温度の設定 】
 
  とりあえず、90℃ にしてみました。
 【 メイン・ファンの作動終了温度の設定 】
 
  85℃ に設定しました。
 
 これで、85度に達すると、サブ・ファンが回り始め、さらに90℃ まで上がるとサブに加えて
 メイン・ファンも回ってダブルで冷却を始めます。
 
 水温が下がり始めると、85℃ まで下がるとメイン・ファンがOFF、80℃ まで下がると
 サブ・ファンもOFFになるようにセットしてみました。
 
 ★ これがベストセッティングと言うワケではありません。(^^ゞ
 
   セッティング値は、この先少しずつ変えてみて、様子を見ていきたいと思います。
 
 【 取付け後の状態 】
 
  87〜90℃ ぐらいで安定します。
 
  取付け前のエアコンをON にしていた時と同じように
  水温を一定レベルでキープできます。
 
 水温が安定する事で、油温も上がりにくくなりました
 
 もともと油温は、水温と比べて上がりにくいですが、
 更に良くなった感じです。
 
  ※ 一定温度までは、取付け前と同様に上がりますが
    そこから先は上がりにくくなりました。
 
 これはやはり、水温が 100℃ 近くまで行かなくなったため、
 結果として油温も安定しているようです。
 
 油圧も 2.0 ぐらいで安定してます。
 ( エンジンを始動してから約1時間後のアイドリング状態 )
 
 ▼ 総評
 
 結論から言ってしまえば、これは取付けて大正解!!
 
 街乗りの状態での効果としては、
 
  ・ 水温の安定 → 取付け後は 100℃ まで行かなくなり、精神衛生的にも良いです。(笑)
  ・ 油温の安定 → 水温が 100℃ まで行かなくなった事で、結果的に油温も安定。
  ・ 油圧の安定 → 油温が安定する事で、油圧の低下を抑えられました。
 
 クルマの健康維持には、効果絶大だと思います!
 
 
 まあ、理想を言ってしまえば、もう 5〜7℃ ぐらい下がって、80〜85℃ 程度で
 安定してくれると良いかも知れませんね。(^^ゞ
 ただしこれには、 「 ローテンプサーモ 」 の併用が必須でしょう。。。。
 
 逆に言えば、ローテンプサーモだけでは、水温は上がりにくいと思いますが
 100℃ 近くまでファンが回らないワケですから、最終的には水温が 100℃ 近くまで
 上がってしまいます。

 この事から考えると、まずはファンコントローラーを付けて、更に下げたい場合は
 ローテンプサーモを組むと言う順番が良いと思います。
 
 
 ★ 後日追記。。。
 
  ・ 最初に行った暫定的な設定値

   サブ・ファンの作動開始温度の設定 85℃
   サブ・ファンの作動終了温度の設定 80℃
   メイン・ファンの作動開始温度の設定 90℃
   メイン・ファンの作動終了温度の設定 85℃

  その後、チューニングが進んでパワーUPしたせいか、92〜95℃ぐらいをキープ する
  ようになった。
 
  そこで色々と設定を変えて試してみたところ、なぜかファンをなるべく回さないほうが
  トータル的に水温が下がる 事を発見しました。(^^ゞ
 
 
  現在の設定
 
   サブ・ファンの作動開始温度の設定 99℃
   サブ・ファンの作動終了温度の設定 96℃
   メイン・ファンの作動開始温度の設定 99℃
   メイン・ファンの作動終了温度の設定 96℃
 
  なるべくファンを回さないようにすると、不思議にも水温は86℃〜91℃ぐらいで安定するように
  ようになりました。 

   ※ 安定 = この場合、大体その温度域に入っている時間が長いと言う意味。
     ファンを回しっぱなしの時のように一定レベルをキープするワケではなく、
     基本的には時々温度が上昇してファンが回り、温度が下がると言う状態を繰り返します。

 
  ただし、街乗りの通常走行時です。( これを計測した時期は11月末です )
  この設定は、おそらくノーマルの制御よりもファンが回ってない状態ですね。(;^_^A アセアセ
 
  あくまでも仮説ですが、ファンが回ると直接その風が当たるエンジン前部や外郭が部分的に
  冷える事により、その結果としてサーモ付近も冷えてしまい、サーモが閉じるんじゃないかな。
  部分的に冷えてサーモが閉じると、エンジン内部の水温が上がりやすくなるんだと思います。
 
  逆になるべくファンを回さないと適度に水温が上がるから、サーモが開いて冷却水が循環し
  温度が下がるような感じでしょうか。。。
  
  無論、もしかすると私のGDB固有の話で、個体差でこんな事になるのかも知れないけどね(笑)
 
  まあ、とりあえず普通の街乗りだと、この設定で充分冷える事が判りました。
  ( サーキットなどで高負荷をかける走りをすると、また違って来ると思います。(^^ゞ )

 
 ■ 備 考
 
 【 水温計機能について 】
 
  HKS製 ファンコントローラーには、デジタル表示の水温計の機能があります。
  後付け水温計を取付けてない場合は、これを付ける事により水温計としても活用できます。
 
  後付けの水温計を既に取付けている場合、その後付けメーターと、ファンコントローラーの
  水温は必ずしも一致しません。
 
  センサーで測る場所が違えば、温度は違って当たり前ですし、センサーの性能が違う場合も
  温度の上がり具合、下がり具合などに差が出ます。
 
   ※ ファンコントローラーは 純正の水温センサー を利用してます。
     ちなみに Defi-Link System の水温計のほうがセンサーが敏感のようで、
     温度変化は Defi-Link System 水温計のほうが早いです。(^^ゞ
 
   ※ よく掲示板で、「 メーターの数値が一致しない 」 と質問がありますので。
     今回は先手を打って、書いておきました(爆)
 
 
 【 温度センサーの追加機能 】
 
  センサーは追加できます。( 最大であと2個追加が可能 )
  例えば、油温用にセンサーを追加して、油温の表示も可能です。
 
 
 【 ピークホールド機能 】
 
  水温などのピーク値を再表示する機能があります。
  もちろん、追加したセンサーの温度もピーク値を再表示できます。
 
   ※ ピーク値を記憶させる事もでき、電源OFF にしてもピーク値を残す事が可能
 
 
 【 ウォータースプレー機能 】
 
  純正でインタークーラーウォータースプレーが付いている車両の場合、
  このファンコントローラーで、任意の設定で噴射が可能になります。
  ( 別途、配線の接続が必要 )
 
  また、純正でインタークーラーウォータースプレーが無い車両でも、水タンクユニットと
  噴射ノズル、接続用ホースを買い足すことで、ウォータースプレー付きに早変わり!!
 
  もちろん、インタークーラーだけでなく、ラジエターに噴射させるのも良いでしょう。
 
  ★ この機能は、バトル( 公道ではやめようね(笑) ) の時や、
    サーキットでのスポーツ走行の時に役に立ちそうですね!!

 
 
 
 
 
 
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