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ガンガン行くぜ!GD型チューニング番外編
GReddy PRofec B-specII

 
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 ▼ グレッディ プロフェックBスペックII ( トラスト製ブーストコントローラー )
 
 
 
 今回は番外編です!
 
 GDB-C 型に、トラスト製の グレッディ プロフェックBスペック II の取り付けを行ったので、
 それをレポートしましょう。(^-^)v
 
 もちろん、GDB-C 型は、私のクルマではありません(笑)
 
 ちゃんと別にオーナーが居るインプレッサです。(^^ゞ
 オーナーに代わって、取り付け作業 〜 初期セッティングを行ったので、それをまとめてみました。
 
 
 【 グレッディ プロフェックBスペック II を選ばれた理由  】
 
  オーナーがこれを選んだ理由は、見た目がなるべくシンプルで、液晶などが小さく
  スイッチやツマミなどが極力少ない物が好みであったとの事。
 
  確かに、現在市販のブーストコントローラーの中では、これ以上にシンプルな物はないかもね(^^ゞ
  コントローラー本体も、とても小さくて取り付け場所には困らないし、取り付けや配線もシンプル。
 
  それと余談ではありますが、実売価格が諭吉さん3人ぐらいで ( 特売品になっていた ) 、
  お手頃価格であったことも導入のきっかけとなったようです。
 
 
 
 ▼ 取り付け作業の解説
 
 
 
 
 ■ ホースジョイントの取り外してメクラにする ------------------------------------------
 
  【 取り付け確認写真の ( A ) の部分 】
 
   
 
   ( A ) の部分にあるホースジョイント ( 白いパーツ ) を外し、代わりにボルト等を入れて
   ホースをメクラにする。( 太いほうも、細いほうも、両方共にメクラにします )
 
 
 ■ T字ジョイントの取り外し ---------------------------------------------------------
 
  【 取り付け確認写真の ( B ) 〜 ( C ) の部分 】
  
   
 
   アクチェーターとタービンを繋ぐ純正配管の中間にある T字ジョイントを外します。
   
   純正ソレノイドバルブに繋がるホースには、ボルト等を入れてメクラ処理します。
 
   ★ 注意点 :
 
     上の図の の部分の純正ホースは、外さずに必ずそのまま使いましょう
     この純正ホースは、オリフィス入りのホースで、これが無いと上手くブーストが
     かからない状態になる事があります。
     
     ※ 外見はただのホースですが、中を覗くとちゃんとオリフィスが入っています。
 
     
 
     ↑ オリフィスの入ってない普通のホースに交換して走ってみたところ、ブーストが上がっても
       安定せずに 0.5 〜 0.7 程度まで落ち込んでしまいました。( 実験済み(笑) )
       ちゃんとオリフィス入りのホースを使いましょう〜 (^^ゞ
 
 
 ■ ブーストコントローラー用の配管 -------------------------------------------------
 
   
 
   ( A ) の部分から外した純正のホースジョイント ( 4φ→6φ変換 ) を使って、
   ブーストコントローラー用の配管を行います。 
 
   ※ ソレノイドバルブへの繋ぎ方は取説をよく読んで、向きを間違えぬよう気を付けて行いましょう。
 
   
 
   純正のホースジョイントは1個しかありませんので、市販のジョイント ( 4φ→6φ変換 ) を
   別途購入してもう一方の配管を行います。
 
   なお、ホースを止める金具は、ブーストコントローラーに付属されているだけでは足りないので、
   別途購入するか、タイラップなどで縛って止めるのが良いです。
 
 
 ■ ソレノイドバルブの取り付け ------------------------------------------------------
 
  【 取り付け確認写真の ( D ) 〜 ( E ) の部分 】
 
     
 
   ( D ) の部分にあるボルトを一旦外し、そのボルトを使ってソレノイドバルブを取り付けます。
  
     ※ 付属されている防振用のゴムのシートを必ず使いましょう。
 
     ※ この車両には、純正のブースト計が取り付けてあり、その圧力センサーがこの部分の
       すぐそばにボルト止めされていて干渉するため、圧力センサーを一旦外し、その近くの
       穴を利用して移設してやりました。
 
       
 
     ↑ の部分が純正ブースト計の圧力センサーを止めていたボルト。
        のコネクターの下のほうに、何も使われていない穴があるので、それを利用して移設。
 
     ※ 純正ブースト計のセンサーは、必ずこの位置あるとは限らないかも。。。(^^ゞ
       ディーラー取り付けの場合、付ける人によって多少の差があっても不思議じゃないからね。
 
 
   ソレノイドバルブが周囲のステー部分と干渉して音が出ないように、ゴム材やスポンジなどを
   ソレノイドバルブ自体やその周囲に両面テープなどを使って貼っておきましょう。
   スポンジ製の隙間テープなどがあれば、それを貼るのがお奨めです。
 
 
   ソレノイドバルブの配線は、( E ) のあたりに室内へ通じる穴があるので、そこから引き込みます。
 
   穴には丸いゴムの蓋がされていますが、簡単にめくって外せます。
   外したらゴムの蓋の中心に穴を開け、その穴にホースを通して、ふたたびゴムの蓋をしてやると
   良いでしょう。
 
   ※ 注意点 :
 
    純正のソレノイドバルブに繋がっている配線は、いじらずにそのままにしておきましょう。
    この配線を外すと、ECUが故障と判断してエンジンチェックランプが点灯してしまいます。
 
 
 ■ 圧力センサー用の配管 ---------------------------------------------------------
 
   
 
   プロフェックBスペック II の場合、圧力センサーは本体に内蔵されているので、
   配管ホースをエンジンルームから室内へと引き込む必要があります。
 
    ※ 室内への引き込みは、ソレノイドバルブの配線と同じように引き込んでやります。
 
   配管は、純正ブースト計の圧力センサーに繋がっているホースを切断し、
   付属の三つ又分岐を使って配管を取りました。
 
   純正ブースト計が無い場合は、インマニや純正ブローオフのあたりから取ると良いでしょう。
 
 
 ■ 室内の配線 --------------------------------------------------------------------
 
   
 
   ↑ まずは作業をしやすいように、内張をはずしてやりましょう。
 
       の部分は、ネジが付いていたところ。ドライバーで回して外します。
 
       の部分は、パチンッとハメ込まれているだけなので、丁寧に引っ張って外します。
 
 
   プロフェックBスペック II の配線は、とても簡単で
    電源の (+) が1本と、
    ボディーアースさせる (−) が1本の、
   合計たった2本だけ! 
 
     
 
   ↑ (+) は、IG電源から取るようにと、取説に書かれていた。
     今回は、イグニッションヒューズから直接取る事にする。(^^ゞ
     
     ヒューズから直接電源を取るには、市販のヒューズ電源キット ( エーモン工業製 ) を
     使うと簡単に接続が可能です。
 
     ノーマルのヒューズと差し替えて使うだけで、(+) の配線が取れますので、
     これにブーストコントローラーの配線を繋げればOKです。
 
     ボディーアースは、上の写真 ( 右 ) の の部分のナットのところに共締めです。
 
 
   
 
   ↑ 配線を綺麗に束ねて縛り、内張を戻して本体に配線と配管を繋げれば完成です。
 
     本体は、オーナーの希望により、 の部分に貼り付けました。
 
     ※ ここにはパーキングスイッチがあるので、誤って押されないようにゴムなどで台座を作り
       その上から貼り付けるようにすると良いでしょう。
 
 
 
 【 初期セッティング 】
 
  プロフェックBスペック II の設定項目は、全部で5つ。
  そのうち2つはワーニング設定なので、通常のセッティングでは残りの3項目の数値を調整しながら
  ベストなセッティング状態にして行く事になります。
 
  なお、お話を少しでも判りやすくするために、AVC−R に相当する部分について書いておきました。
  プロフェックBスペック II のセッティングがよく判らない方は、AVC−R のセッティング記事も
  合わせてお読み頂ければと思います。(^^ゞ
 
 
  ※ 下記のセッティング値は初期の暫定的な設定であり、決してベストセッティングではありません。
    また、マフラーやエアクリなど、他のパーツの組合せによって変わったり、個体差もあるので
    クルマによってそれぞれ異なった値になると思います。
    実際のセッティングはブーストのかかり具合をみながら慎重に設定して行きましょう。

    
 
  ∇ SET 値 ----------------------------------------------------------------------
 
   
 
   ソレノイドバルブの駆動率の設定。この数値を大きくするほどブースト圧が高くなる。
   AVC−R で言うところの 「 デューティー値 ( DTY値 ) 」 ですね。(^^ゞ
 
   とりあえずAVC−Rでの経験から 65%に合わせて ( ハッキリ言ってメーカーが違うから
   根拠なしのセッティング(笑) ) そこから設定を煮詰めることにしました。
   ブーストのかかり具合をみて、この数値を上げ下げして行くワケです。
 
  ∇ GAIN 値 --------------------------------------------------------------------
 
   
 
   ブーストがタレる場合は上げて、ハンチングする場合は下げます。
   ブーストの 「 質 」 を設定するのが、この GAIN ( ゲイン ) 設定と言えるでしょう。
   AVC−R で言うところの 「 フィードバックスピード値 」 ですね。
 
   最初は 40%にセットしてみました。
   これもブーストのかかり具合をみながら上げ下げします。
 
  ∇ スタートブースト値 ------------------------------------------------------------
 
   
   
   ブーストの立ち上がり設定。 ブーストの立ち上がりを良くしたい場合は数値を大きくするのだが、
   ブースト圧の目標値に近づけるほどオーバーシュート率が高まるので調整は慎重に。
 
   設定項目的には AVC−R で言うところの 「 スタートデューティー値 」 に似てますね。
 
   この設定はプロフェックBスペック II の最大の特長とも言える部分のようで、設定値になるまで
   なるべくアクチェーターがスイングバルブを開いてしまわないようにするらしいです。
   
   ※ 本来アクチェーターは設定圧になる前から微妙に開いてしまうことがあるのだが、
     それをなるべく阻止しようとするらしい。ただし、その代わりに圧の逃がしも遅れるので
     あまりこの設定値をブースト圧目標値に近づけるとオーバーシュートしてしまうようです。
 
 
  ∇ ワーニング設定 --------------------------------------------------------------
 
   
  
   ブーストがかかりすぎた場合など、一定のブースト圧に達した時にリミッターを効かせる事が可能。
   リミッターを効かせたいブースト圧値を入力します。
 
   とりあえず、オーナーの希望で 1.5kpa にセット。 
   もともとノーマル時もオーバーシュートで1.6ぐらいかかっていたそうだが、慎重に行くなら
   もう少し低めの数値 ( 例えば1.3 〜 1.4 ぐらい? ) が良いかも知れない。(^^ゞ
  
  ∇ リミッター値 ------------------------------------------------------------------
 
   
 
   ワーニング設定でセットしたブースト圧に達した場合、どれぐらい下げるかを設定します。
   設定方法は 「 SET 値 をどれだけマイナスするか? 」 と言う考え方のようです。
   ( 上の写真では、10%下げる設定となります。)
 
   なお、このワーニング&リミッター機能に相応する AVC−R の設定はありません。
   AVC−R では、ある程度自動で下げてくれます。( AVC−R の学習機能 )
 
 
 
 ▼ まとめ
 
 取り付けが何と言ってもラクだったと言うのが、正直な感想かな(笑)
 まあ、このあたりは個人差があるから感じ方は色々だと思うけど、AVC−R のように
 ECU 配線への繋ぎ込みとか無いし、たった2本の配線で済むのがラクだよね。(^^ゞ
 
  ※ 私的にはゴテゴテしてて難解なのが大好きなんだけど、たまにはこーゆーのもイイかな(笑)
 
 それと設定もシンプル。 車種別に合わせるような設定が無いので、設定自体も割と判りやすいのが
 特長かな。 基本的には SET 、GAIN 、スタートブーストの3つをバランスよく調整すればOKだ。
 
 ただし、一般的に言うところの ” 学習機能 ” とか ” オート機能 ” と呼ばれるような
 自動調整機能がないので、セッティングはコツコツと時間をかけて行わなければならない。
 無論、オートや学習機能がある他の製品でも、ベストセッティングを出そうと思ったら、
 結局は手動で調整することがあるワケだから、ある意味ホントに必要な機能だけに絞った
 モデルとも言えるでしょう。
 
 実際のところ、オートや学習機能があれば、走りのステージや、シチュエーションの違いで起きる 
 ブーストのかかり具合の ” 差 ” をある程度は埋めてくれるので便利なんだけど、まあ、無くても
 使う人次第、または使い方次第でカバー出来なくもないので、オート機能が無いってゆーのも、
 ひとつの持ち味と考えたほうが良いのかな。(^^ゞ
 
 例えばセッティングは Lo と Hi の2モードを記憶出来るので、走りのステージの違いや、
 シチュエーションの違い、あるいは走るコースで使うギヤの組み立てに合わせてその差を
 上手く使い分けすると言う方法もあるだろうし、ワーニング&リミッター機能があるから、
 もし大きな差が出たとしてもヤバイ領域のほうへは行かせないよう回避が可能だからね。
 
 「 取り付けしたら、後は手放しで何も考えずに済むオート付きが良い 」 と考える人には向かないが、
 簡単取り付けでいつも適度にセッティングを楽しみたいと思われる人には良い製品だと思います。
 
 
 
 
 
 【 製品について。。。 】
 
  この製品については、取り付け 〜 初期セッティング までしか行っていませんし、
  取り付けたのは私のクルマではありませんので、ここに書いた以上の事は判りません。(^^ゞ
  多少なりとも購入検討の参考になればと思いますが、詳しくはメーカーさんや販売店さん等で
  おたずね下さい。m(_ _)m
  真に勝手ながら、ご理解&ご容赦のほど願います。
 
 
 ※ この記事は 2004/02/16 現在のモノです。
 
 
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