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ECU について
 

ECU について


ECU チューニングや、それに伴う ECU の自己学習方法など、これまでホームページ内でも色々と述べて来ました。
近年のチューニングは ECU 次第であり、ECU の重要性は言うまでも無いでしょう。
今回は、そのものズバリ ECU についてのホントのところ。


純正 ECU という物は、ある意味、非常にスグレモノです。
四季折々の気候の変化や日本のような高湿度の夏であっても、フルノーマルである限り調子を崩す事は基本的にありません。
よほど放置でもしてない限り、どんな気候でもセル1発でかかるのは当たり前。
しかし、この 「 当たり前 」 も、様々な状況下で適切に動作するよう設計された細かなプログラミングと膨大なデータの上に成り立っています。

これは人に例えるならば、万能型で八方美人的なタイプと言えるでしょう。
ゲームのキャラメイク的な性能面に例えるならば、どのベクトルにも程よく配分が行き渡った状態です。

しかし、チューニングというのは全くの別物です。
無論、全てのベクトルを均一に引き伸ばせれば良いのですが、現実的にはなかなかそうは行きません。
パワーを引き出せばその代償として燃費性能は落ち、レスポンスを極めて行けばゆったりと乗れるような快適性が損なわれます。

純正 ECU はそういったバランス配分に優れ、万人向けに作られたもの。
チューニングとはそれに対し、乗り手や作り手の個性や好みを反映させた配分に再調整した状態です。


さて、その純正 ECU の 「 高い万能性の源 」 とは何か?
それは勿論、純正 ECU の持つ自己学習機能です。

いかなる状況下でもエンジンを適切に動かし可能な限りエンジンを保護するよう、刻々と変わる状況に合わせて対応する能力です。
この機能は非常に多岐に渡り、即反応するものや、蓄積されたデータを基に変化するものなど様々です。

ただ、この万能と言える自己学習も、落とし穴が無いワケではありません。
むしろ優れた機能であるからこそ、陥る弱点もあるのです。

例えば。それは学習結果。
良い学習をしている場合もあれば、その逆に悪い学習をしている事もあります。
無論ここで言う良い学習とはパワーやトルクやレスポンスが上手く適切に引き出された状態。
悪い学習とは逆に抑えられてしまって、主にエンジン保護に働いてしまった状態のこと。

つまり、人それぞれ使用条件や乗り方など、ちょっとした違いでもコンディションに違いが出て来ることがあるのです。

純正 ECU は万人向けであるが、決して万人がそのまま乗って等しく同じ性能が引き出せるワケではありません。
ではいかにして性能を引き出すか?
良い学習とは?


…長くなって来ましたので、今回はこのへんで。 m(_ _)m
次回はこの良い学習・悪い学習について、もう少し掘り下げたいと思います。

つづく。。。

この続きのお話しはこちら


備考

記事掲載日 : 2021/12/13