” ターゲット ” と呼ばれるアタッチメントを各ホイールに取り付け、それをアライメントテスターの
センサーカメラで位置関係を測定する事により、アライメントの状態が数値化されます。
測定は、センサーカメラがターゲットを捉えた時にターゲットの状態からアライメント状態を感知し、
それをコンピューターで判りやすい画像にして表示されます。
■ 4輪アライメント調整の重要性
単にアライメント調整と言っても簡単なトー角 ( またはサイドスリップ量 ) だけの調整から、
クルマ全体の4輪アライメントまで、その内容には差があります。
トー角・キャンバー角の調整だけであれば、もっと簡易的な機器で測って調整する事も可能ですが
その場合は1輪ずつか、もしくは左右対で計測・調整するのが精一杯です。
ところが、いくら左右対でバランスを調整出来ても、前後のバランスも合わせて調整しないと
足周りの本来の性能を発揮出来ないばかりか、寿命を縮めたり、危険を招く事もあるでしょう。
例を挙げると、タイヤの片減りや減り自体が早まったり、グリップ力の低下、ブレーキ性能の低下、
燃費の悪化、ハンドルが取られて危険など、経済的にも安全面からも良い事はありません。(^^;;
■ スラスト角の調整
例えば、リヤのアライメントが上の図のように右方向に狂っているとします。( 極端な例ですが、、 )
この場合、フロントのハンドルをリヤに合わせて右に向ければ、クルマは斜め左を向きながら
真っ直ぐ走っちゃうんですね。(苦笑) 俗に言うところの ” 犬走り ” ってやつです (^^;; ヒヤアセ
4輪アライメントが合っていないクルマは、この図のような状態で走っている場合もあるワケです。
スラスト角の調整とは、簡単に言えば、この進行方向に対してのズレを調整する事です。
( 正確には、クルマの中心線と、リヤのトー角の中心との角度調整 )
そして4輪アライメント調整とは、このスラスト角の調整を用いて全体のバランスを取るやり方です。
クルマは4つのタイヤで接地していますからね。4輪の全てをバランスよく調整する事が大事です。
特にインプレッサの場合は4輪駆動なので( 一部を除く(^^ゞ )、4輪での調整が重要だと思います。
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