★ 純正 ECU は、扱い方を間違えると ECU 本体に致命的な故障が発生したり、
車両故障の原因になったりします。 くれぐれも慎重に全て自己責任で行って下さい。
大人気! 「 純正 ECU 書換ツール 」 のチューニング解説記事です〜 (^-^)v
前回 に引き続き 「 Enginuity version 0.4.1 」 を使った実際のデータ編集例を公開致します。
※ ここで紹介するデータは、日本での 「 ECU 書き換えチューニングの第一人者 」 の人に作って
頂いたデータです。
こんなところに載せてしまうと色々お仕事に影響するといけませんので(笑)、お名前は掲載しませんが
私の知る中で1番このジャンルに精通している 人です。
※ 実際にいじる際は前回の解説も合わせて全体的に考えながら調整するのが良いと思います。
部分的にいじると調子が悪くなったりする事も充分に考えられますのでご注意下さい。
※ ここで紹介する内容は、私の GDB で得た結果であり 全ての車両に通じるモノではない と思います。
車の個体差、社外パーツの取付状況によっても異なりますし、地域差や乗り方の差もあると思います。
ご自身のお車をいじる際は、そのまま同じデータを書き入れずに 少しずつ数値を変えて試しながら
慎重に行って下さい。 ( 表示される編集可能な項目も年式や車種グレード等によって異なります。)
細かいマップの場合は、どこをいじったのか一目で判るように、Enginuity の比較機能を使った画面を
載せてあります。
※ 灰色マップが比較機能を使った画面です。
※ 比較機能については、前回の記事 でご説明しておりますのでそちらをご覧下さい。
【 Timing 項目 】
↑ Base Timing のマップです。 ( 純正データとの比較値 )
4,000 〜 4,800 rpm が境になって、低回転域は進角を増やし、高回転域では逆に減らしています。
この 「 Base Timing 」 のマップとこの下の 「 Intake Cam Advance Angle (AVCS) 」のマップ、
それと前回掲載しました 「 Open Loop Fueling 」 の3つがキモのようです。
全体の雰囲気を判りやすくするために、3Dグラフを載せておきます。
↓ 左が純正の値のグラフで、右が編集後のグラフです。
編集後は低回転域に膨らみが出来た感じですね。
全体的にボリュームアップした感じのマップに仕上がっているのが良く判ります。
↑ Intake Cam Advance Angle (AVCS) のマップ。 ( 純正データとの比較値 )
こちらも判りやすくするために、3Dグラフを載せておきます。
↓ 左が純正の値のグラフで、右が編集後のグラフです。
純正のほうは ○ の部分に大きな谷間がありますよね。
( S20*系は、この谷間があまり無いようです )
この谷間を埋めて、その代わり高回転域では早めに数値を下げています。
低〜中回転域ではガバッとバブルが開いて、高回転では抑えている感じですね。
【 Knock 項目 】
↑ Advance Multiplier (Initial)
これは以前ご紹介しましたが、点火時期のレベルを決める数値です。
既定値は 「 8 」 で、最高値は 「 16 」 。
私のは 「 15 」 にセットしてあります。
あちこちマップを書き換えた直後は何が起きるか予想出来ませんから、いきなり最高値にせずに
ひとつ安全マージンを入れているワケですね。
【 MAF 項目 】
この項目は特に変更していません。
【 Misc 項目 】
↑ Speed Limiting のマップ。
254Km/h でスピードリミッターが効くように設定してあります。
↑ Radiator Fan Modes (Coolant Temp) のマップ。
ラジエターファンの動作設定です。
純正の値よりも低めにセットしてあります。
【 Idle 項目 】
この項目は特に変更していません。
【 Intercooler 項目 】
この項目は特に変更していません。
【 Closed Loop 項目 】
↑ Closed Loop Throttle Maximum (MT) のマップ。
純正の値の約半分程度の数値に変更してあります。
これが結構効いているようで、低回転域からでもアクセルのツキを良くしているのだと思われます。
さらに低回転域を強化したい場合は、以前ご紹介したように Closed Loop の他の項目をいじって
みると良いでしょう。
【 関連記事... 】
純正ECU書換ツール ご紹介ページ
※ 記事掲載日 : 2007/11/27
|