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ZERO/SPORTS 製
スーパーダイレクトフローシステム 第3話

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 ▼ ZERO/SPORTS 製 スーパーダイレクトフローシステム 第3話
 
お待たせ致しました〜
前回の 「 スーパーダイレクトフローシステム 第2話 」 の続きです。( 第1話はこちら


■ 実際に走らせてみた感想

【 トルク & パワーアップ 】

街中や一般道、そして高速道など、様々な状況下で共通して感じるのは乗りやすくなったこと。
下のパワーチェックグラフの通り、ノーマル状態と比べて全体的にトルクが上がっていますので、何気ない運転の中でもハッキリとその扱いやすさが感じ取れます。

↓ 実計測したパワーチェックの結果グラフ。
細い線がノーマル状態で、太い線が導入後
( 左側がトルク、右側がパワーのグラフ ) 



交換直後は ECU がリセットされ自己学習が初期化していますので、今までとは少々違和感があると思いますが、ある程度走行させて学習状態が進むとその違和感も無くなります。
そして、今までとは明らかに違う頼もしいトルクとパワー!!
高回転域まで気持ちよくエンジンが吹け上がる事に気が付きます。

純正ECU の書き換えと言うと、社外のサブコンやフルコン等と比べて劣っているように感じる人も多いと思いますが、実際はそんな事はありません。むしろその逆です。
純正 ECU をいじったほうが遥かに実戦的で、幅広い状況に対応出来るマシンに仕上がります。
限定された特定の状況下であれば、サブコン・フルコンのほうが好成績を出す事もありますが、純正 ECU と比べて設定項目が少ないサブコン・フルコンでは様々な状況に対応しきれません。
刻々と変わる実走行での使い勝手では、純正 ECU の書き換えのほうが有利と言えるでしょう。

しかし、純正 ECU は非常に設定項目が多くて難解ですから、その書き換えも高度で難しいため今までこれはスゴイと思えるほどの優れた市販のチューンド ECU が存在しなかったのも事実です。
そのため比較的ラクにセッティングできるサブコン・フルコンに軍配が上がって来たのだと思います。

でも、その歴史もここで完全に覆されたと言って過言では無いでしょう。

きちんと適切に最適化される 「 ZERO/SPORTS 製の補正プログラム 」 をインストールする事により剥き出しエアクリの性能を確実に引き出し、クルマのポテンシャルをグイッと引き上げてくれます!
コストパフォーマンスに優れていて、しっかりとパワー & トルクが出る素晴らしいシステムです。

特に S#モードに限らず、I モードでも S モードでも全体的に良くなっているのがいいですね。

正直な話し、I モード時の使いやすさは特筆物です。
交換前と比べて低回転域からトルクが増加してますから、今までのもたつき感がかなり改善されて街乗りでのストレスがとても減りました。
そしてさらに S# に切り替えれば、ドカーンッと約 340馬力が使える頼もしさ!
これはもうたまらない魅力です!!


※ 自前パーツの宣伝で恐縮ですが(笑)、ウチで販売している SI-DRIVE をオート化するユニット で I モードと S# モードの自動切り替え ( S モードと S# モードの自動切り替えも可 ) を使えば、更に高次元のドライバビリティを得られます。(^-^)v


※ 最大出力の 約 340馬力は、あくまでも私の GRB での実計測結果です。
取り付ける車両によって個体差等により結果は変わってきます。



【 剥き出しエアクリの副産物 】

剥き出しエアクリに交換することにより、純正ブローオフバルブの音がよく聞こえるようになります。
もちろん、社外の大気解放タイプとは違い、あまり派手な音はしないですが、それでもアクセルを戻した時など 「 パシュッ 」 とレーシーな音を出しますから、乗っていて楽しくなりますね。



■ パワーアップに伴う熱対策



パワーが上がれば、エンジンからの発熱量も増えますので、エンジン上のインタークーラーにもその熱の影響が出てきます。

インタークーラーがきちんと冷えてくれないと、折角のパワーがダウンしてしまいますからね。

走行中に効率よくインタークーラーを冷やすには、「 ZERO/SPORTS 製 クールアクション II 」 を一緒に導入するのが良いと思います。
( クールアクション II に関しては、後日別途に記事にまとめて掲載致します。 )



■ ブースト圧と、ブローオフバルブについて…

純正のブローオフバルブは過剰に開き過ぎてしまう傾向にあります。
上記にも書きましたように、剥き出しタイプのエアクリに変えると純正ブローオフバルブの音がよく聞こえるようになりますが、開き過ぎの音までよく聞こえるのでそれが少々気になるのも事実。。。

もともとブローオフバルブはタービン保護や過給をスムーズにする目的で装着されています。
アクセルを戻した時など、行き場を無くしたブースト圧を抜いてタービンを保護したり過給をスムーズにしているワケですが、純正ブローオフバルブは少々その 「 保護目的 」 の度合いが強くなっていて
過剰に開いてブースト圧を抜いてしまうため、本来あるはずのターボパワーが逃げてしまっています。

個体差だと思いますが、私の GRB に着いている純正ブローオフバルブは特に弱いようで(笑)、
頻繁にブローオフが開いてしまい、もうホントにダダ漏れのように音が出ています。。。。(^^ゞ

パワーチェックを行った際も 3,700 回転ぐらいから 5,000 回転過ぎまで 「 バシュシュシュシュ… 」 とアクセル全開にも関わらずブースト圧に負けてしまうのか純正ブローオフバルブが暴れるように開いてしまい、折角のパワーが若干逃げてしまっていました。

↓ 下の図は、パワーチェックと同時に計測したブースト圧のグラフです。



このグラフにその 「 ブースト圧が漏れてしまった様子 」 がハッキリと現れています。
上の で囲んだ所がブースト圧の漏れてしまった部分ですね。
3,700 〜 5,000 回転過ぎあたりまで、まさに 「 バシュシュシュシュ… 」 と漏れた様子を物語っています。

このブースト圧の漏れは、トルクやパワーにも影響が出ていて、ブーストが漏れてしまった同回転域で同様の 「 乱れ 」 が現れています。( 下の図の の部分です。左側がトルク、右側がパワーグラフ。 )



実走行でも高速道など高いギヤを使って高ブースト圧がかかるような条件下では、上記と同様に純正ブローオフバルブからブーストが漏れだしている音が聞こえました。

まあ、それでもノーマル状態と比べれば圧倒的にトルクもパワーも出ているワケですし、パワー & トルクの損失もホント微妙な範囲。 欲を言えばきりがないんですけどね (笑)

ただ、ブーストの漏れが無ければ多少なりともその分のパワーが得られるハズなんです。
折角のパワーがもったいないので 出来れば社外の強化ブローオフバルブに交換 しておきたいところです。


青のラインが強化ブローオフバルブに交換した場合の予想グラフ

全体的に微妙に漏れていると仮定し、それが改善されればもう少し立ち上がりがよくなり、それによって勢いも付くのでピークがもう少し上がって、ブーストの垂れも緩やかになると予想。
( 正直なところ、予想と言うよりも希望ですが(笑) )

【 要注意!! 】

強化ブローオフバルブは、取り付ければ何でもパワーやトルクが上がるというものではありません。
基本的にブースト圧を抜くための装置で、純正品と比べ抜く率が減るため結果としてノーマル時よりパワー & トルクの損失が減るという仕組みです。
決して強化ブローオフバルブ自体がパワー & トルクを生み出すワケではありません。

私の GRB のように個体差等によりブースト圧の抜けが多い車両の場合は大変有効と言えますが、逆の個体差で純正品でも抜けにくい車両の場合は殆ど効果はありません。要注意です。


ZEROMAX ( ゼロマックス )北関東店 に社外の強化ブローオフバルブが置いてありましたので、早速、TEL して予約を入れておきました。 (^-^)v

社外の強化ブローオフバルブに交換する事で、スーパーダイレクトフローシステムがもっともっと有効にパワー&トルクを引き出してくれるのではないかと、今から非常に楽しみです!!
( 社外の強化ブローオフバルブに関しては、後日別途に記事にまとめて掲載致します。 )

 
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■ 製品に関するお問い合わせ先 ・ 作業ならびに記事作成協力

→ ZERO/SPORTS

→ ZEROMAX ( ゼロマックス ) 北関東店

群馬県太田市西矢島町162-2  イエローハット店舗内 ( 旧ピット100太田店 )

TEL 0276-30-0202  担当 : 笠原さん、倉林さん、渋澤さん

  
上の写真(左) : 建物外観。イエローハットの店舗内にあります。( 旧ピット100太田店だった所 )
上の写真(右) : ゼロマックス北関東店入口

  
上の写真(左) : ゼロマックス北関東店スタッフ。左から倉林さん、笠原さん、渋澤さん。
3人とも親切で、チューニング等の相談に丁寧に対応してくれます。
上の写真(右) : 店舗内は ZERO/SPORTS 製品はもちろん、様々なメーカーパーツが充実!


記事掲載日 : 2009/03/29