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足周り系連載企画 : 車高調 TEIN TYPE FLEX & EDFC
 
【 第2話 取付け作業 〜 初期状態でのインプレッション 】

 
TEIN社のホームページへGo!
 ▼ 取付け前に、じっくり観察 (^^ゞ
 
 ご自身で取付けする場合も、誰かに取付けてもらう場合も、どちらにしても取付け前に
 パーツをじっくりと見て、よく観察をしておくのがお奨めです。
 もちろん、同梱されている付属品等のチェックも、この時に行ないましょう。
 
 こうして観察する事で、パーツに対する理解がより深まる事でしょう。
 精神論かも知れませんが(笑)、こういったパーツとの対話はとても重要だと思います。(^-^)v
 
    
 
  ↑ フロント用は、ピロアッパーで、キャンバー調整機構付きです。
 
    
 
  ↑ リヤ用は、強化ゴムブッシュ式のアッパーマウントです。
     インプレッサの場合、特にリヤからコトコト・カタカタ音が響きやすいため、
     このように防振・防音効果の高い仕様にして、街乗り時の快適性を高めています。
 
  ※ ワンポイント
 
   リヤ用のアッパーマウントが防振・防音性の高い強化ゴムブッシュ仕様になったのは、
   現行タイプ ( 品番:DSS54-61SS1 ) からのようです。
   以前のタイプの場合、リヤ用もピロタイプのアッパーマウントのようです。
   購入時は、品番をよくチェックしておくことをお奨めします。
 
    
 
  ↑ 上の写真:左  左がリヤ用、右がフロント用
     上の写真:右  長いほうがリヤ用、短いほうがフロント用
  
  購入時にバネレートなど、特に仕様変更はしていません。標準仕様です。(^^ゞ
 
 
 
 ▼ 車高調の取付け作業
 
 取付は、最近よくお世話になっている 「 スーパーオートバックス熊谷店 」 にお願いしました。(^-^)v
 
 実際、ウチからは高速道路を使って行くので、距離的にも時間的にも結構遠いんですけど、
 任せて安心ですし、行く価値があると思ってますので、高い高速料金を払って通ってます!(笑) 
 
 
  【 スーパーオートバックス熊谷店について。。。 】
 
   公開セッティングパワーチェック大会 で、すでにお馴染みだと思いますが、
   スバルの聖地・群馬県太田市のすぐ近くにあり、チューンをするスバル車が常に多く集まって
   いますので、スバル車に対して 経験豊富 でお奨めですね〜
 
   もちろん、そう言った経験や情報だけでなく、まるで量販店とは思えない技術力と、
   ダイノパック式シャーシダイ など、非常に専門的な設備も整っていますので
   深く突っ込んだレベルの相談ができますし、安心してクルマを任せられます!
 
    
 
   ↑スーパーオートバックス熊谷店 ( スーパーオートバックスのホームページ
 
   この店にはスバル車のチューンにメチャ詳しい堀川さんと言うマネージャーさんが居ます。
   この堀川さんに 「 IMPREZA-NET を見た 」 と言えば、色々と親身に相談に乗ってもらえますよ!
 
 
 ■ 現状の確認
 
  
 
  バラす前に、現在の状態を測っておきましょう。
 
  これをやっておかないと、「 何cmダウン? 」 って話が出来ませんからね(笑)
  測定方法は、ホイールの下側からフェンダーアーチの頂点までが良いでしょう。
 
   ※ 地面から測ると、タイヤの空気圧で変わってしまうため、ホイールの下側から測ります。
      私的意見ではありますが、この方法が1番測りやすいと思います。
 
    
 
  ↑ 足周りバラシ中 (^^ゞ  ノーマルショックとも、これでお別れです〜 (ToT)/~~~
 
 
 ■ EDFC ( モーター部分 ) の組付け
 
  EDFC は、車高調を車両に取付ける前に、組付けておきましょう。
  車高調を車体側に取付けてしまうと、EDFCの取付けが難しくなってしまいます。(^^ゞ
 
  【 注意点 】
  
   インプレッサ対応のEDFCは、前用、後用、2種類あります。
   それぞれ、真ん中の軸の太さが違います。よく見て組付けましょう。
   また、締め付ける強さなどの注意点も多いので、取説をよく読んでから
   充分に注意して行なって下さいね。
 
    
 
    
 
 
 ■ 車高調の取付け
 
  取説に実車データが載っていますので、それをもとに全長等を調整します。
  私の場合、駐車場の問題から、現状 ( アイバッハ・ダウンサス ) より車高が下げられないため、
  現状と同じ車高となるよう、調整しました。
  なお、調整したのは全長調整部分だけで、バネの加圧具合はメーカー出荷時設定のままです。
 
   実車データ → フロント:4.5cm リヤ:2.5cm のダウン ( ノーマル比 )
 
   現状の車高 → フロント:2.5cm リヤ:1.5cm のダウン
 
   調整ぐあい → フロント:2cm リヤ:1cm 実車データより全長を長くして調整開始。
 
 
  ※ ワンポイント
 
   ある程度走ってスプリングが馴染むと、最初に調整した車高よりも若干下がってしまう
   場合があります。 また、アライメント調整を行なっても、微妙に車高が変化しますよね。
   変化する事を見越して、2〜3ミリ程度、高め ( 場合によっては低め ) にセットしておくと
   良いでしょう。
 
   リヤ用は、あまり全長を短くすると、フルバンプ付近でABSハーネスが引っ張られて過ぎて
   破損する可能性があるようです。調整には充分に注意が必要でしょう。
 
 
  【 注意点 】
 
   EDFCの配線は、余裕を持たせておきましょう。
   特にフロント側は下の写真ぐらい、多めに余裕を取っておくと良いです。
 
   この部分はショックの構造上、軸がフリーですから、走行中に自然と回転してしまい
   フロント用は、いつのまにか配線がショックの軸に巻き付いてしまう可能性があります。
   ですから配線は余裕を持たせ、定期的に巻き付きがないかチェックが必要でしょう。
   ( まあ、その代わり走りながら減衰力を調整できると思えば、大した事ではないですね(笑) )
 
   チェックの間隔は、走らせ方など、人によって異なると思われます。
   まずはこまめにチェックして、巻き付いた場合はそれまでの走行距離、日数などを目安にして、
   定期的に巻き付きを直してやると良いでしょうね。
 
   また、車高調整する時なども、ケースを回転させた時に一緒に回ってしまう可能性があります。
   調整する際は、配線をコネクター部で一時的に切り離すようにすると安全ですね。(^-^)v
 
 
    
 
  ↑ フロント側作業中。( 上の写真:左 )   EDFCの配線は多めに余裕を! ( 上の写真:右 )
 
    
 
  ↑ リヤ側作業中。( 上の写真:左 )  
     私のインプレッサはリヤシートが可倒式なので、シートをバラさずに作業可能 ( 上の写真:右 )
 
 
  ※ ワンポイント
 
    
 
  ↑ 一般製品と比べ非常に固着しにくい特殊フッ素コートが施されているネジ部 ( 上の写真:左 )
     固着防止性能をより長く保持するための、メンテ用スプレー ( 上の写真:右 )
 
     車高調セットの中にも試供品サイズのモノが添付されていますが、別売されている製品版を
     一緒に購入しておくと良いでしょう。
 
 
 
 ▼ EDFC ( コントロールユニット本体 ) の取付け&配線
 
 ■ コントロール用のケーブル
 
  モーター部分とコントロールユニットを繋ぐケーブルは、フロント用はAVC−Rの時と同様
  ボンネット内からクラッチペダルの根本あたりにある穴を通して車内へ引き込みました。
  リヤ用はリヤシートの下あたりからドア付近の内張を通じて運転席まで引っ張ってやると
  良いと思います。
 
 
 ■ 電源等の配線
 
  配線的には通常よくある ACC や イルミ 、常時電源 、アース の4本だけなので、
  基本的に、オーディオコネクターや、純正ナビ用のコネクターに割り込ませて繋げればOK。
 
  【 注意点 】
 
   ACC電源線は
充分に余裕がある所に繋ぎましょう。
   オーディオなどから電源を取りすぎていたり、特に分岐コネクターを多く使っている所は
   避けたほうが良いかも知れません。
   取れる電流容量が小さいと、正常に動作しない事があるようです。
   なお、今回、私は写真的に見て判りやすいように、エレクトロタップで結線していますが
   本当はスプライス( 圧着端子 )を使ったほうが良いでしょう。(^^ゞ
   スプライスのほうが、しっかりと結線されるのでお奨めです。
   
 
  私の場合、今回は取りやすい場所に接続してみました。(^^ゞ
 
    
 
    
 
  ↑ 上の写真:左  ヒューズボックスのすぐ上にある青色のコネクター ( (1)部分の拡大 )
     上の写真:右  インタークーラーウォータースプレーのスイッチ ( (2)部分の拡大 )
  
  EDFC の黄色( 常時電源 )
 
   ヒューズボックスのすぐ上にある青色コネクターから常時電源が取れます。
   上段中央の赤ライン入りの青い配線です。
  
  EDFC の赤色( ACC電源 )
 
   インタークーラーウォータースプレーのスイッチからACC電源が取れます。
   赤のライン入りの黄色の配線です。
   オート側でも、マニュアル側でも、どちらからでも同様に取れます。
 
  EDFC の緑色( イルミ電源 )
 
   インタークーラーウォータースプレーのスイッチからイルミネーション電源が取れます。
   紫色の配線です。
   オート側でも、マニュアル側でも、どちらからでも同様に取れます。
 
  EDFC の黒色( アース線 )
 
   ヒューズボックス右脇の内張をとめるステー部分に共締めでOKでしょう。
   または、テスター等で調べてアースが取れる所に接続しましょう。
 
  ※ ワンポイント
 
   上記配線方法は、テスターを使って調べ、車両配線図を見て確認しています。
 
   結線作業で、仕様的にちょっと判りづらく感じたのは、ライトがOFFの状態でも
   イルミネーションが点灯してるって事かな。(^^ゞ
   最初、回路の回り込み( 整流しないと導通してしまう現象 ) で点灯したのかと思いましたが、
   取説を読むと 「 ライトをつけるとLCD表示が減光 」 と書かれてありますし、
   確かにライトONで若干減光する感じなので、これで正常と判断しました。
 
   気になる人は、ご自身なりの方法で結線を試してみて下さいね。(^^ゞ
   ダイオードを組み込むなりして整流してみるとハッキリするかも知れません。
 
   ※ いずれにしても、配線を調べる時や結線時は、ショートなどに充分注意し、
     ご自身の責任で行なって下さい。
 
 
 ■ コントロールユニットの設置
 
  走行しながらいじりやすく見やすい場所に設置するのが良いでしょう。
  
  私はハンドル軸の上部にマジックテープで貼り付けました。(^^ゞ
  前にラジエターファンコントローラーを取付けた場所です。
  ( ラジエターファンコントローラーは、シフトノブの横へ仮移設しました )
 
  
 
  ↑ この部分に取付ける場合、パーキングランプのスイッチが押されないよう、
     貼り方を工夫して設置しましょう。 
     例えば、ゴムの角材等を切って貼り付け、スイッチが押されないようにすると良いでしょう。
 
 
 ■ EDFC の初期設定
 
  最初は体感しやすい設定が良いと思います。
 
   ※ メモリーの設定は停車時に行ないましょう。運転中は前を見ないと危険ですからね!(笑)
  
   ← メモリー1番目( P-1 )  F: 0段  R:0段
   ← メモリー2番目( P-2 )  F: 8段  R:8段
   ← メモリー3番目( P-3 )  F: 16段  R:16段
 
 
 これで走りながら P−1 〜 3 のメモリーボタンを押して走り比べると、ハッキリと違いが判るでしょう。
 最初の内は、1段ずつの変更だと判りにくいですからね(^^ゞ
 
 このように、まずは判りやすい数値に設定し、そこから徐々に自分好みの設定へと
 1段ずつ変更して行くのがお奨めです。
 
 
 
 ▼ 初期状態でのインプレッション
 
 上記の暫定的な設定で、まずは柔らかいほう ( フロント:16、リヤ:16 ) から試してみました。
 走りの状況としては、” 普通の街乗り ” です。
 現状として、アライメント調整もまだですし、バネ等を馴染ませる目的で走らせていますので、
 特に攻めたりするような走りではない、日常的な走らせ方に限定したインプレッションです。
 
 
 EDFC の設定  フロント : 16  リヤ : 16  ( 16段モードで1番柔らかい状態 )
 
  えーと?、、、車高調を入れたんだっけ?って思うほど、マイルドな乗り心地です。
  よほど路面が荒れてない限り、突き上げ感はありません。
  普通に街中をのんびり走らせる時は、このぐらい柔らかめの設定が良いかも知れません。
 
  高速道路とかバイパス道など、多少スピードが出る直線の続く道路で、路面の継ぎ目などが
  気になるような場所でも、この設定だとマイルドで突き上げがなく、とても柔らかめの感じです。
 
  彼女を乗せたり、奥さんに内緒で車高調を入れたい人にも超お奨めモードですね! (笑)
 
  また、足が柔らかい事で、ボディーや足周り関連パーツへの攻撃性が大幅に無くなるので、
  ボディーのヨレや足のヘタりなどに対する延命効果が期待出来そうです。
  大事に長い年数を乗りたい人や、なるべくボディーのシャッキリ感を維持したい人は、
  このように普段は柔らかめの設定がイイですよね。
 
  柔らかすぎと感じる人は、少しだけ数値を下げて、1〜2段硬めにしてもイイかも。
  街乗りでも、曲がり角が多い地区では、2〜3段ぐらい硬めてもいいかな。
 
 
 EDFC の設定  フロント : 8  リヤ : 8  ( 16段モードの真ん中状態 )
 
  まず何と言っても、ボタンひとつで瞬時に切り替わるのが、とっても嬉しいです!!
 
  足にシッカリ感が出て来て、路面とマンホールなどの段差や路面自体の継ぎ目などを
  通過するときに 「 タタンッ 」 という感じで硬さが伝わって来ます。
 
  さっきまでの柔らかい足が、まるでウソのようにスポーティーな感覚の足に大変身です。
 
  ちょっいと飛ばす程度なら、このぐらいの硬さでイイかも知れませんね〜
  もちろん乗り慣れてくれば、もっと突っ込んだセッティングに変わって来ると思いますが、
  初期インプレッションの時点では、この暫定で適当な設定でも大変満足できます!
 
  まあ、私的な好みとしては、フロントをもうちょい硬めかな(笑)
  もちろん、走る場所にもよるとは思います。
 
  細かいことを言えば、同乗者の人数や、ガソリンの残量、路面の具合や、走るレイアウトなど
  走りのシチュエーションは色々あるワケですよね。
  もし、EDFC が無かったら、走行中は1つのセッティングで我慢するしかないのです。
  EDFC のおかげで、走りながらリアルタイムでいじれるようになるので、マジ楽しいですね!
 
 
 EDFC の設定  フロント : 0  リヤ : 0  ( 1番硬い状態 )
 
  続いて、フロント:0、リヤ:0 になるメモリー設定の1番のボタンを押してやりました。
  あっ、、、これはちょっと硬いな(笑) ってゆーか、判りやすい〜 って感じ! (;^_^A アセアセ
  メーカー推奨値がスポーツ走行時でも 4 だから、0 だとやっぱり硬めだよね。
 
  まあ、それでもひどい突き上げ感では無いです。 
  メチャ硬めの足が好きな人からすれば、まだまだって感じの程度でしょうね。(^^ゞ
  無論、この車高調の開発コンセプト、街乗り〜峠・ミニサーキット等のスポーツ走行で
  使用するにあたっての基準からすると 「 硬め 」 と言う事です。
 
  また、今回車高調整としていじった部分が全長調整側だけなので、バネの加圧具合や
  バネレートが違う別の物と交換すると、このあたりのインプレッションも変わってくるのでしょうね。
 
  街乗りメインであれば事実上、フロント:0、リヤ:0 は、使用する設定ではないと思いますが、
  この車高調の最大の硬さを知っておく上で、とても重要なことです。
  もちろん最初の設定の フロント:16、リヤ:16 も、1番柔らかい側の状態を把握する意味で、
  しっかりと体感しておく事がお奨めですね。

 
 
 
 ▼ 次回は。。。
 
 次回は、少し足周りを馴染ませてから、アライメント調整を中心にお話を進めたいと思います。(^-^)v
 
 お楽しみに〜
 
 
 
   IMPREZA-NET(インプレッサ ネット)