さて、どれぐらい水温が下がるか、実際に走らせて見てみました。
※ 走行中の写真撮影は危険です。(^^ゞ
助手席か後部席の人に、運転の邪魔にならない安全な範囲で撮影してもらいましょう。(^^ゞ
↑ 外気温は、純正メーター読みで、11℃の状態。 現在1月ですが、割と暖かい日でしたね。
【 街乗りでの状態 】
↑ 街乗りで、40〜50km/h 程度の走行。 水温は86〜91℃ぐらい。
街乗りでは、負荷をかけたり、信号待ちが長い時、渋滞時などに、徐々に温度が上がり、
100℃手前でファンを回し始めてやると86℃ぐらいまで下降します。
基本的には、ノーマルサーモの時も大体同じような温度域内で繰り返し変化していました。
しかし、ローテンプサーモに交換してからは、ファンが回る温度まで上昇する頻度が
極端に減りましたね。
さらに、一定速度 ( 40〜50km/h ) で巡行中は、90℃あたりで固定。
巡行中はラジエターファンが全く回ってなくても水温は90℃位をキープするようになりました。
ファンコントローラーだけの時はここまでいかなかったので、ノーマルサーモと比べると
圧倒的に温度が低めで安定しているのが判ります。
※ 上の写真:左 は、Defi-Link System の水温計と、油圧計。
( 水温計測位置はラジエターアッパーホース部分です。 )
※ 上の写真:右 は、HKS のラジエターファンコントローラー。
水温は、ECUに繋がる純正水温センサーで測っています。
※ ラジエターファンコントローラーの設定は、
サブ・ファンの作動開始温度の設定 99℃
サブ・ファンの作動終了温度の設定 96℃
メイン・ファンの作動開始温度の設定 99℃
メイン・ファンの作動終了温度の設定 96℃
です。つまり、99℃にならないとファンは一切回らない設定です。
【 高速道路を巡行中 】
↑ 約100km/h で、高速道路を巡行。
↑ ほぼ80℃をキープ。( ノーマルサーモ時は90℃前後 )
高速道路を走行中は、ラジエターファンが回るような温度域に上がらなくなりましたね。
街乗り時と同様に、ローテンプサーモで明らかに温度が下がるのが判りました!
↑ 油温は、77〜78℃ぐらいでした。( ノーマルサーモ時は通常走行で90℃前後 )
やはり水温が下がることで油温も下がっていますね。
【 まとめ。。。 】
全体を通して、ノーマルサーモ時と比べると温度を下げる効果を得られました。
ただし、思いっ切りサーキットを攻め込んだり、マジでスポーツ走行したりする場合には
もちろんこれだけで安心しないで、ちゃんと温度管理に気を付けながら走らないとね。
まあ、ローテンプサーモ単体では、さすがに決定的なヒート対策とまでは言えません。
温度設定を下げて水温を上げにくくする効果はありますが、あくまでも冷却容量等は同じなので
その効果にも当然の事ながら限度はありますからね。
本格的にヒート対策するには、冷却効果の高い冷却水や大容量タイプのラジエターなどの導入、
効率の良い導風路の確保も、もちろん不可欠でしょう。
ただ、「 そこまでやるのは、ちょっと。。。(^^ゞ 」 って考えるのが大多数であり、
通常の走行 〜 ちょっと攻めるって範囲が目的で、マジで攻める場合は充分に温度管理に
気を付けて走行するのであれば、ローテンプサーモとラジエターファンコントローラーだけでも
水温を下げる手段としてかなり有効的だと思われます。
※ ローテンプサーモは必要に応じて組み込むようにしましょう。
特に温度を下げる必要がない車両には、組み込まないほうが良いと思います。
エンジンは適度に温度が上がっていたほうが良いと言われています。
オーバークールでは摩耗も早まり、寿命を縮める事もあるので要注意です。
|